1.CCMの特徴について
CCMでの活動の特徴は、心理学、人間福祉学の学習と地域貢献という実践を並行して行っていることです。一般市民向けの導入的講座を修了した者が、CCM会員となって継続して学習をおこない、その中の希望者が地域貢献のためのボランティア活動をおこなっています。また、対外的活動を行えるレベルに達した会員には、「CCM認定相談員」の資格を与え、後進指導も行っています。このような学習と実践の相乗効果によってバランスのとれた人材が育っています。
2.沿革について
2001年 | 「コミュニケーション・コア・ミュー」(CCM)は、前橋市ボランティアセンターと協働し、「生活に活かせるカウンセリング入門講座」をスタート。 |
2003年 | 前橋市社会福祉協議会と協賛で「ママ育て相談室サマンサ」を開設。 館林市社会福祉協議会と協賛で「生活に活かせるカウンセリング入門講座」をスタート。 伊勢崎市社会福祉協議会と協賛で「生活に活かせるカウンセリング入門講座」をスタート。 |
2004年 | 館林すわんの会「傾聴訪問ボランティア」をスタート。 |
2005年 | 前橋市民を対象に、生活の中で起こる様々な心理的悩みを受ける
「メンタルサポートルーム」を開設(赤い羽根募金)。 伊勢崎市社会福祉協議会協賛で「生活相談・タバサ」を開設。 |
2006年 | 会員が200名を越え「カウンセリング&コミニュケーション・ミュー」と改名し、群馬県NPO認定を受ける。 |
2007年 | 前橋市社会福祉協議会と協賛で、前橋地域で4カ所の施設に出向き、老人の話を聞く「訪問リスナー」活動をスタート。 太田地域での「ママのための子育てサロン・くらら」開設。 |
2009年 | 前橋市教育委員会の委託により、長期不登校児支援事業である、オープンドアサポート事業(ODS)を前橋市立中学校全校(22校)がスタート。 館林すわんの会「相談室すわん」の開設。 |
2011年 | 3年目ODS事業、ペアレントトレーニング、母親支援の会 「開花塾」 をスタート。 |
2012年 | 日本カウンセリング学会麗澤大学大会参加 |
2013年 | 日本電気大学 第46回大会参加 |
3.学習活動とボランティア活動の関係について
会員は24の学習グループのいずれかに所属して学習する。その中の希望者がボランティア活動しています。ボランティア活動の対象とする分野は、学校児童・生徒、母親支援、家族関係、老人と一般市民が直面する広い分野に渡っています。その実践を事例検討会で討議することで実践力向上と理解深耕が図られる。
4.組織内資格認定制度について
学習の奨励と対外活動の資格を明確化する目的で、CCMの組織内で独自の資格認定制度を設けています。認定方法は、受験者の論文を組織内の資格認定委員会で考査する事に拠っている。資格段階は、初級相談員、中級相談員、上級相談員の3段階です。
5.会員の外部および内部資格取得状況について
資格を取得した会員数の状況を下記の表にまとめました。
資格名称 | 人数 | |
内部資格 | CCM上級相談員 | 3名 |
CCM中級相談員 | 25名 | |
CCM初級相談員 | 57名 | |
外部資格 | 日本カウンセリング学会カウンセラー | 2名 |
家族相談士 | 3名 | |
ICI認定心理カウンセラー | 4名 | |
産業カウンセラー | 5名 | |
交流分析士 | 20名 | |
教育カウンセラー | 5名 |
6.外部講師による研修について
2001年 | 東京大学大学院教授 亀口憲治先生 |
2002年 | 千葉大学助教授 諸富祥彦先生(現 明治大学教授) |
2003年 | 東京理科大学教授 小山望先生 |
2004年 | 東京理科大学教授 小山望先生 |
2005年 | ヒューマンギルド代表取締役 岩井俊憲氏 |
2006年 | ヒューマンギルド代表取締役 岩井俊憲氏 |
2007年 | 育英短期大学教授 森川澄男先生 日本教育相談学会群馬支部長 瀬下肇先生 日本女子大学名誉教授 杉渓一言先生 江戸川大学准教授 松田英子先生 目白大学講師 中村孝太郎先生 |
2008年 | 群馬大学産業技術専門学校校長 大隅勝氏 江戸川大学准教授 松田英子先生(7月・1月) |
2009年 | 前橋市第三福祉作業所主任 酒井雅彦氏 学研こども園教諭 守 巧先生 聖学院大学大学院教授 助川征雄先生 |
2010年 | 前橋市社会福祉協議会前橋市ボランティアセンター所長 川上信雄氏 群馬大学附属病院児童思春期外来助教授 成田秀幸先生 江戸川大学准教授 松田英子先生 |
2011年 | 聖学院大学大学院教授 助川征雄先生 |
2012年 | 江戸川大学教授 松田英子先生(6月) |
2013年 | 東京福祉大学心理学部教授 鈴木康明先生(1月) |
2013年 | 原宿カウンセリングセンター臨床心理士 田中ひな子先生(1月) |
2014年 | 聖学院大学 大学院教授 助川征雄先生 東京福祉大学心理学部教授 鈴木康明先生 |
2015年 | 元小学校教諭 石塚真悟先生 東京福祉大学心理学部教授 鈴木康明先生 |
2016年 | 東京福祉大学心理学部教授 鈴木康明先生 聖学院大学大学院教授 助川征雄先生 |
2017年 | 九州大学大学院医学研究院精神病態医学 加藤隆弘先生 |
2018年 | 首都大学東京 人文社会学部 人間社会学科 社会福祉学教室 長沼葉月先生 |
7. ごあいさつ CCM代表 山本 泉
NPO法人「カウンセリング&コミュニケーション・ミュー」(以下CCM)は、2001年より、カウンセリング、心理学を学ぶ仲間が集う場としてスタートいたしました。
CCMは、自分自身の生活のなかで起こる問題や課題の意味、そのとらえ方の知識や方法を学ぶ場であり、また、ともに学ぶ仲間との共有感を得られる場でもあります。
2006年には、群馬県のNPOの一員となり、「学んだことを生活に活かす」、「学んだことを地域に返す」という2つのコンセプトを持ち、地域活動を続けてまいりました。
さらに、CCMは、地域活動を通して、Quality of Lifeについて発達心理学、人間福祉学の視点から、仲間とともに研鑽を続けていきたいと思っております。
カウンセリング、心理学、発達心理学、人間福祉学といった分野に関心を持ちのみな様との出会いを期待しております。
2019年4月1日
特定非営利活動法人 カウンセリング&コミュニケーション・ミュー
代表 山本 泉
取得資格について
児童学学士、人間福祉学修士、人間福祉学博士(学術)日本カウンセリング学会認定スーパーバイザー
群馬県教育委員会特別支援教育専門相談員
群馬県社会教育委員
開花塾長